Hanoiに来ている。
もう何度目だろうか。ベトナムは他のアジア諸国と同様に、もしくはそれよりも早い速度で、リーマンショックによる景気減速から回復している。今では、多くの経営者や消費者が経済成長を楽観的に見ていて、今後の成長を確信している。確信しているだけではなくて、その為の設備投資や購買行動にも実際に現れるはずだ。
ベトナム人は将来について世界で最も楽観的 ベトナムの中小企業、アジアで最も楽観的
間を長く空けずにベトナムに来る度にも、街は発展をし続けている。
ここでは、7割程度の完成度でもどんどん次へ進む。
今では100点主義、悪い言い方をすると粗探し社会の日本でも、もしかしたら戦後高度経済成長期、バブル前まではこのような質的成長より量的成長を優先したのではないだろうか?
新たなステージへ
全く話は変わるが、日本では年度が変わり、春を迎えている。
新しい”道”を切り拓いて行くのにちょうどよい季節だ。
それでなくとも、これからの日本を変える時が来ている。
震災というショッキングな出来事に遭遇し、これを機会と捉える必要性が出ているためだ。元通りにするのではなく、新しい未来を作っていくことが必要。そうすることで、震災に直接見合われた方にも、経済的な循環が滞って影響を受けている多くの事業者、ひいては給料が減った、または節電・停電・買い占めなどで苦労する家庭がHappyになれると信じている。
当社ではこのような出来事を受けて、新しい事に挑戦していくことにした。
本当のことを言えば前々から準備していたものだったが、震災を受けてより社会的意義を考え、当社で何を提供できるのかということを改めて考えた。
それは多くの日本の「良いもの」を世界に、まずはベトナムに知ってもらう扉を開くサポートをするということだ。
Pray for Japanという大きな社会的・世界的うねりがある。世界中の人が日本のために祈りと共に勇気付けるコンテンツや写真を公開してくれるものであり、大変すばらしく、喜ばしいことではある。
Twitterの写真共有版とも言える iPhone アプリの instagram で #paryforjapan タグで多くの写真が投稿されている。
しかしその一方で、日本が全て放射性物質に汚染されているかのようなイメージも持たれつつあり、日本の、特に消費物の輸出企業や、将来的に可能性を検討している企業に影響を与えつつある。
安全な日本、日本の製品、品質の高い日本の製品を、成長を確信し、より良いQuality of Lifeを考えるようになったベトナム人消費者にもっと知ってもらいたい。安全というメッセージをもっと広めたい。
日本企業が、できる限り手軽にベトナムでマーケティングを促進すること、または、消費者に受け入れられることをテストできる仕組みを提供したい。
現在、ベトナム現地消費者向けサンプル品応募サイトを開発している。
中国ではかつての世界の工場としてのポジションから、オリンピック前後で明らかに変わった。世界の市場へと急速に姿を変えた。
ベトナムや東南アジア圏も、同じように今後市場として台頭していくことになる。一国では大きくはないが、地域経済圏としては非常に大きな存在だ。
まだまだ先のことと考えたら何も進まないし、消費者という概念は別にして、キャズムの山の後半の「レイトマジョリティ」「ラガード」と日本は同じ行動になってしまう。
気づいたら中国に早い速度で進出する他の欧米諸国の後を追うようになってきているとも考えられる。
東南アジアでも同じように
- 他の日本企業が出て行くなら…
- 取引先が出て行くなら…
- 市場がもっと大きくなってから…
- インフラ・法制度が整備されてから…
- 自社の準備が完璧になってから…
できない理由はたくさん思い浮かぶ。
でも、「もし」「仮に」貴社が今少しの投資、もしくはトントンでも良いから足場を作っておくことができたらどうだろうか?
サービス開発の方法論(方法・方針)
このサービスは、ベトナムでパートナーとなる会社とともに、ブレーンストーミング段階からサービスを開発し、今も機能追加をしている。
これは今までの単なる垂直モデル(端的に言うと単純工程のみを下請けに発注するような)オフショア開発から、次の段階へとステップアップするものだと考えている。
率直に言えば、中身についてはほとんど現地パートナーが検討・開発している。不十分と見られる部分も出てくる可能性もあるが、それをマーケットニーズとマッチさせて、つまり市場に受け入れられる必要最低限のもの(=機能、ユーザビリティ等)を持ち、その分を低価格で提供させる試みでもある。
今回は取りとめなく、まとまりなく、書いてしまったが、詳しくはまた別の機会にそれぞれの要素を詳しく見ていければと思う。
※このエントリーは読みにくい恐れがあるため、後で大幅に編集するかもしれない。
Photo credit to motoyen,used with permission under the creative commons license
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