buildingbridge売り上げをもっと増やすために、日本企業が海外にモノやサービスを売りたい場合、どのような手段が考えられるだろうか?

海外販路開拓といったらまず思いつくのは

「海外の展示会に出展する」「商社に販路開拓を依頼する」「コンサルティング会社に相談する」

どれも費用は高くつく。

「JETROや中小企業基盤整備機構のような公的な機関に相談する」のはどうだろうか?

無料はいいがあまり大きな見返りは期待できない。

B2Bマーケットプレイスという手段がある。無料で出来る範囲は限られているが、自社の製品の情報を掲載し、テスト的に反応を見ることが出来る。目新しいものではないが、実践している日本の企業はそこまで多くないように思える。

B2B、つまり企業対企業の取引なので、B2C、つまり消費者向けビジネスをやっている企業には関係ないかといえば、そうではない。

B2C企業が海外の消費者に売る場合にはいくつかの選択肢がある。

そのひとつに、その国での代理店となる企業を通す方法だ。

日本で有名なのはアリババ(Alibaba.com)。もしかしたら中国のサービスだから中国への製造委託や中国からの製品調達で知っているかもしれない。

B2Bマーケットプレイスサイトを利用する3つの理由

理由1.簡単に世界に情報発信hanoi_market

フォームを埋めていくだけで簡単に世界に情報発信できる。英語の自社サイトもあった方がもちろん良い。だが、例え自社サイトがなくてもどれだけの反応があるかをみることができる。

ただし閲覧者は世界中の人々なので、英語での登録が必要。

理由2.SEO効果(自社サイトへの集客効果)

このようなサイトは多くの人が集まるサイトなので、そこからリンクが張られた自社のサイトに対するSEO効果や、自社サイトへの人の誘導(トラフィック)も期待できる。

理由3.無料

繰り返しになるが基本的なサービスは無料のメンバーになることでできる(ことが多い)。

メンバーになることで、「売りますオファー」を掲載することができる。また、バイヤーの「買いますオファー」に対して、コンタクトを取ることができるようになる。

「売りますオファー」を目立たせることや、「買いますオファー」へのコンタクトは、有料メンバーのみということもある。

だが、まずは無料でいろいろなB2Bマーケットプレイスサイトへ掲載し、反応をみることができる。そのなかで投資しても良い(有料メンバーになっても元が取れる)というサイトがでてくる可能性がある。

本当に使える(?)B2Bマーケットプレイスサイトのリスト 9サイト

  • 1

    アリババ http://Alibaba.com 日本ではもっとも有名。世界でもっとも大きなB2Bサイトの1つだが、やはり中国が中心。

  • 2

    TradeKey http://Tradekey.com 無料メンバーは商品掲載できなくなったという情報もある。唯一 Google Page Rank で8をつけているというのが売り文句。

Alibaba.com より TradeKey.com の方が Google Page Rank が高いという記事(2010年時点)。
http://blog.b2b-trade-marketplaces.com/2010/02/is-tradekey-better-than-alibaba-other.html
ただし TradeKey は、現時点でページランク「6」となっており、アリババは「7」となっていた。
  • 7

    EC21 http://www.ec21.com 韓国発のサイトで、ヨーロッパに強いという情報。実際のサプライヤーは中国が多い印象。

  • 8

    tradesparq http://www.tradesparq.com B2Bにもソーシャルの波。LinkedIn と Alibaba のいいところ取りのようなもの。

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その他、一般的なもの、業界特化型、地域特化型(インドへの委託・インドの商品や、日本から発注、日本から世界中の商品を探す)などもあるので探せば様々なものが出てくる。

地域特化型にはJETRO、東京中小企業振興公社などもある。

どのサイトがいいのか?評価の方法 3つの基準

基準1.バイヤー数

参加者数が多いことが一番の評価指標とはなるが、販路開拓が目的であるサプライヤーの観点からは、やはりバイヤーの数が重要となる。

しかも今後市場としてマークしている国・地域のバイヤーが多く登録しているかどうかが評価の基準になってくる。

無料でメンバー登録できるサイトが多いため、まずは片っ端から登録していき、どこの国の企業が、どこのサイト経由で反応がくるを見てみるのもわるくない。

基準2.トラフィックやサイト自体の評価

参加者数、閲覧者数とも比例してくるため、上記と似たような結果になることが予想されるが、Alexa などのサイトでは、サイトのトラフィックを知ることができる。

Google ページランクは、Google が配布するツールバーをインストールすることで調べられるが、このようなサイトでサイトのアドレスを入力することでも調べられる。

基準3.費用対効果handswmoney

無料メンバーのうちは、登録できる製品数に限りがあったり、できる内容に制限があったりする。この内容はサイトによってもそれぞれ違う。無料メンバーのうちに取引が拡大すれば、これよりうれしいことはないので、無料で多くのことができるサイトがいいと思いがちになってしまう。

しかし、無料で色々することが目的ではなく、取引を拡大し、売り上げを増やすことが目的であるから、有料でもそれ以上の見返りが得られると判断できれば、そこに投資していくこととなる。

この投資効果を測る方法は一概には言えない。サイトの運営者側からすれば、「無料で効果がないのだから、有料なら効果が出ますよ」と言って有料メンバーになってもらう筋書きもあるかもしれないが、無料で何の反応もなければ、有料になっただけでいきなり問い合わせが増えるとは思えない。

同じく、有料でも最低料金、中くらい、高価格と、コースが分かれていることがある。

何が言いたいかというと、こういうことだ。1つ高いプランに上げるのは効果が得られることを確信してからで遅くはない。その「効果を得る」ためには、無料でできることの幅があったほうが良いのは当然だが、その「幅」自体を、最終的にサイトを評価する基準にしてはいけない。

上記の基準以外にも、自社にもっと適切な評価基準を見つけてみても良い。

3つの落とし穴

落とし穴1.高すぎる期待

登録しただけで「買わせて欲しい」という問い合わせが殺到するとは思わないようにしておくこと。

落とし穴2.冷やかしや騙しが目的で近づいてくる企業

中にはこのような企業もいる。

落とし穴3.価格競争

この種のサイトではどうしても価格が重視されやすい。
価格の比較が簡単にでき、かつ競争相手も多いため、競争が激しくなる。もちろん価格以外の条件もあるため、相手の求める点に訴求したい。

つまり、登録しただけでバラ色ということはありえず、色々な認知活動をすることで効果がいっそう高まる。

低コストでできることも多い。

自社サイトへ誘導できたあとのコミュニケーションの仕組み(質の高いコンテンツと引き換えにメールアドレスを残してもらえる仕組みなど)、ソーシャルメディアで顔の見えるコミュニケーションの仕組みなどがその代表例だ。

ベトナムへ販路開拓:ベトナム人バイヤーが集まるサイトは?

ところで、ベトナムに商品・サービスの販路拡大を考えたい場合には、どのようなサイトにベトナム人バイヤーが集まるのかを知っておく必要がある。

結論を言うと、現地商社や輸入業者などにリサーチした範囲に限れば、アリババの知名度はほとんどなかった。アリババどころかこの種類のサイトで探す習慣がない。検索エンジンで探すことも多いが、実際に知っている人からの口コミや紹介がほとんどだ。

これはベトナムの消費者の習慣でもそうだが、B2B企業でも同じ傾向のようだ。

とは言え、誰も使っていないわけではない。前述のサイトには実際、それなりの数のベトナム企業を見つけることができる。

まずは無料で登録して反応を見てみるというアクションを、試してみる価値に変わりはない。

一方、少し対象を広げてアジアということになれば、前述のリストの中では Alibabaglobalsourcesetradeasia あたりを中心に見てみると良いのではないか。

あなたはどう思いますか?これを読んだかたの中で、付加的な情報、意見、実施した結果など、何でも良いので気軽にシェアしていただければと思います。

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