以前、経済産業省 北海道経済産業局、北海道IT推進協会、JETRO北海道の
海外アライアンス研究会のお手伝いをさせて頂く機会があった。
その会の運営が順調に進み、今日(2011/8/23)、ベトナムのホーチミン市に視察に向かった。
私(霜田)が関わったのは第一回研究会での講演にとどまるが、少しでも関わった物事が
こうして順調に発展・進展していっていることに対して喜びを覚える。
特に大震災で、普通の事が普通に進まなくなった事をいくつも目の当たりにすると、
「順調」という言葉はいっそう重みを増す。
今回の視察に関しては、出発まで時間が迫ってしまった後でのことだが、視察先や
まわった方が良いところについても、できる範囲でのアドバイス差し上げた。
私のアドバイス前にもすでに決まっていた視察先ベトナム企業の中には、仲良くさせて
頂いている企業さんも含まれており、お互いの今後の発展につながれば非常に良い事だと思う。
研究会での研究対象は、これまで多くあった、システム開発のオフショアでの発注から、
アニメやゲームの製作依頼、さらには市場開拓も範囲に含まれ、さまざまな可能性に発展しえる
研究会であった。
実は、前述のお手伝い時の講演で札幌を訪れたのが、私として北海道は初めてだった。
これまでに北海道出身の方からは、「北海道は内向きでだめだ」と言ったような、卑下にも
取れることを何回も聞いたが、実際に行ってみたら、そこまでとは感じない。
むしろ日本全体が内向き試行になっているのだから、北海道が特別とは感じなくなって
しまったのかもしれないが。
研究会では熱心に(熱心な人が集まっているのだから当然と言ったらそれまでだが)
議論が交わされ、海外への、そしてベトナムへの、興味の高さが伺えた。
もしかしたらこうした人たちは北海道の中でも一部の人たちなのかもしれない。
でも周りを変えていくのはいつだって一部の人たち。
研究会に参加した方々や、実際に視察に行った方々の中から成功例が出てくること、
もしくは無理やりにでも出すことで、周りはいやおうにでも注目するはず。
要は演出しだいという部分もある。
それでも、注目のきっかけをつくり、より多くの企業がその可能性を検討し始める。
そこから、北海道とベトナムの企業間連携が少しずつ増えていくことにつながっていく。
願わくは視察が「本気」の視察で、即決で提携ができるような気持ちで行く人が
1人でも多くいてくれること。
特に視察先がベトナム地場の企業の場合、視察に来てくれた人がどの程度本気なのか、
いやな言い方をすれば値踏みする。
お互いが本気になって初めて意義のあるものとなる。
Photo credit to kevinpoh,used with permission under the creative commons license
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